平成17年11月29日 資生堂ヒューマン・スキル講座 「繁盛する理容店の創り方」 第1部テーマ「目標を達成するためのモチベーションの持ち方」 講師 資生堂P.I特別顧問 森杉 宣夫准教授 (外資メーカーの取締役、社長職をこなし、2004年10月より資生堂P.Iの代表取締役社長に就任 現在、資生堂P.Iの特別顧問とハワイ大学ホノルル・コミュニティ・カレッジの准教授を兼任する) モチベーションとは? 一般的にはプラスイメージがあるが、マイナスの部分も大きい 誰のモチベーション? 自分? スタッフ?→捉え方によって行動も変わる モチーブ→動機要因に基づいて行動を起こす ※マズローの「欲求の5段階説」 レベル1「生理的欲求」今日のメシが食いたい レベル2「安全への欲求」明日も生きることが出来る (1と2は人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求) レベル3「所属と愛の欲求」家庭やグループに所属したい等、集団帰属の欲求 レベル4「評価・承認欲求」自己満足や他人から評価を得たい認知欲求 レベル5「自己実現欲求」心の豊かさを求める等、自分自身を充実させたいと思う欲求 1つの欲求が満たされると、そのレベルはもう動機付けにはならない 「RUN」という意味は「走る」だが、他にも会社を経営する・涙が出る・(ストッキングに)線が走る等がある。 千差万別→1人1人が全て違う・人により全て異なる→どういった動機付けをするか? 生産性を上げる為の動機付け→コストダウン→従業員は首にされるという恐怖心があった(以前) 最近は恐怖心で人を動かす事が難しくなってきた 難しい理論でも経営技術でもない、相手の欲するものをあげればよい あなたを育ててくれた人は誰? 尊敬する人は? →その人達が今の自分を育ててくれた人その人がどうしてくれたか考える 相手が求めていることをやれば喜ぶ 求めていることを知れば成功する ○組織の中で働いている人は次の条件があれば必ず一生懸命にやる ・組織の一員として関与している ・仲間、共同体意識 共通の目標がある ・重要と思われている 必要とされている ・常に上司、仲間から肯定的な接し方をされている (人間を責めるのではなく仕事を責めないといけないが、仕事ではなく人を責める場合が多い) ・感謝されている ・自分の貢献に対して十分に報われている Role Model(ロールモデル)率先・垂範 自分が実践できているか?自分がやっていないと部下は付いて来ない モチベーションの持つ2つの重なり合った組織システム ・技術システム ・社会システム 一般に社会システム(報酬)が十分に満たされていると、 技術システム(仕事)は、より大きなエネルギーとやる気を発揮していく ・個人であれ、集団であれ、従業員モチベーションは 管理者の態度・行動からもっとも大きな影響を受ける 「管理者の資質こそが最大の影響要因である」 報奨制度は管理者の態度・行動を先に当てはめる ○何が従業員を動機付けるのか? ・積極的な動機(マズローの「欲求の5段階説」) ・否定的な動機(恐怖感・短期モチベーター・多くの否定的な動機要因) 管理される事に抵抗感を持つ せいかの落ち込み→責任の押し付け ストレスの兆候 燃え尽き症候群(バーン・アウト) マネジメント=(善意の)動機付け 管理→機能・概念→本を読むなど ↓→スキルを持たないといけない→身につくもの→実際にやってみないと身につかない 1番難しいのがコミニケーション その次がモチベーション→頭の中で勉強できない ○従業員をよく知る(主観的にしか知らない) ・目標・・・期待値を設定する ・構成・公平な取り扱い(接し方)自分が弱いから好き嫌いが出る ・効果的なコミニケーションの維持(共通の場を持つ事により信頼) (良い事も悪い事も分け合う、悪い時でも人を責めない) ・定期的なフィードバック(進捗状況の確認) ・褒章・承認・賞賛→出来るだけ多く、誠意を持って ・従業員の参加促進 ・チャレンジと育成→目標があると伸びる 期待される管理者像のモデルとなる(自分で書いてスタッフに聞く) 働いている人にどうなのか? 私自身にとって重要な事は? ・上司の支援を得て自分が誇りとする仕事を任されている ・自分が働いている会社と仲間に誇りを持っている ○使命、ニーズ、プロとしての目標 個人的な興味・関心 ○目標 誰の? どんな? ナゼ? 優先順位に沿って焦点を絞る 生産性の改善→記録→問題解決 コミニケーションの改善 ○よい仕事をした時は認めてやる 態度の醸成とスキルの獲得 ナゼ積極的な賞賛が必要か? いつそれをすべきなのか? タイミングは? あなたがその中に込めているものは? 積極的・効果的に即座に成果を認め賞賛する ナゼその成果が賞賛に値するかを説明する(理由) ○結論としてモチベーションとは「エゴではダメ 共通の目標」 「優れたリーダー」こそ最大のモチベーター |